朝8:30。
今日はその場で音楽を作っていくことに取り組んでみました。
即興というのも少し違って。自分の作曲家である部分を強めに意識するようなことです。例えば、カフェでコーヒー飲みながら頭の中に浮かべた音を、その場で楽譜に2枚書いて、すぐに角ちゃんに渡し、私も初めて一緒に演奏するなど。
出来たてホヤホヤの曲をまず部屋で弾いてみる、と同じスピード感でお客さんと一緒に聴いてみるのです。音楽が空気の世界にうまれゆく、私が最もわくわくする瞬間を、コンサートの時間としました。
フォーマットのある即興や身体的な流動をおいかけるような即興にも時間ごとに身をゆだねつつ、今日はそんなことに挑戦できました。
準備では、楽器と、コーヒーと鉛筆と消しゴムと、五線譜を置いて、カフェを構成するお客さんの中に、たまたま作曲家である自分がいる、というのを思い描きました。
カフェですることってなんでしょうか。いろいろ、いろいろ。
私は楽譜を書くこともたまに。
今回はその続きまでやらせてもらいました。
公共の場に小さなアトリエを勝手に設け、パフォーマティブな方へ振れることを、許してもらう。
皆さんのカフェでの時間を、少しだけちょうだいしました。
それから、落語みたいに空気を作りたいと思ってやりました。
まくらとお噺ってどうやって手をつないでるんでしょうか。と考えながら。
今自分から出てくる音楽と、何度も繰り返されてきた音楽を結びつけることをやってみました。
ずーっとある演奏への違和感みたいなもの。少し解けた気がします。
一人でそれに向き合わせてもらえてよかったです。
この展示の中で演奏できたことが奇跡でした。生きていること(しんでいること)であふれています。ご近所の方が、自分の提供した植物をみにいらっしゃって、嬉しそうに草花に言葉をそえられていくのもすてきでした。
暮らす人が、創造する人。それとは関係なく生命をふくらましたり、また役目を終えたりしている植物たち。
そしてご飯をゆっくりと食べている。ゆっくりと座って、嬉しそうに眺めている。
カフェという場所。
http://hagiso.jp/art/201603_tokyostreetgarden/
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