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汐入タワーで演奏

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昨日は川俣正さんプロジェクトの汐入タワーで、古川麦くん、角銅真実さんと演奏しました!

開会のファンファーレを吹いたり、地域の方が補強の板を打ち付ける作業中にBGMをつけたり、88歳の町会長さんによるハーモニカ演奏の伴奏をしたり、という楽しすぎるお役目。
工具の音やらお母さんたちの手拍子やら、子どもが弾いてくれたドレミの歌やら、やるぞーという楽しい空気やら、聞こえる音なんでもかんでもと音楽を作っていきます。
麦は爽やかにコードを鳴らし、角ちゃんは打楽器はもちろん、タワーを内側からとことこたたきます。
私は主にアコーディオンでした。帰ったら木屑がいっぱいついててなんか嬉しかったです。アコーディオンの教則本に、「この楽器は機動性が高く、登山に、歌声喫茶に、教育の場に…どこでも音楽の集会が発生します!」みたいなことが書いてあって、本当だな…と実感しました。
質問をされて、今アコーディオンをあえて、というのは、よほど思い入れがあったのでは、ということでしたが、周囲のアコーディオンを演奏するミュージシャンへの憧れと、ピアノにはないこの機動性?と、より呼吸に近い音がだせるところもまた、憧れポイントだったかもしれません…。

終わった後は町会で、お弁当を一緒にいただきました。
タワーをかいして人が集まって、あぁだこうだ使い方を考えています。
他の地域のこいのぼりに数が及ばないなぁ…という話が出た時、ここでこいのぼりをあげるだけでも、特有なものになると言っている方がいました。話し合いにあがっていた、こいのぼりも、餅投げも、クリスマスも、この場所に特有のものになっていくなんてすてきです。
タワーはモニュメントみたいなものではなくて、地形や、気候と同じような、環境として感じられました。それは何と言うか、五感にうったえるのと、社会的なのと、両方のしくみ、機構を含んでいるからじゃないかと思いました。
景観の一部、よりも一歩進んでいるのは、タワーに内側があって、内臓であるスロープを滑り落ちるように土と、駆け上がるように空と、繋がっている、そしてそれを、誰にでも開いてくれている存在として、内臓とまた別の意味で、外界とつながる公共的なしくみをそなえているからかなと思いました。

川俣正さんはパリに住んでるとは思えないくらい軽やかにそこにいました。それで、タワーはみんなで好きに使っていったらおもしろい、と繰り返していらっしゃいました。

http://www.bh-project.jp/search/tabid/62/pdid/535/Default.aspx

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