感想

チェルフィッチュ『現在地』の経験は、今生きている私にとって宝物のようになっています。
言葉がひたひたと訪れ、浸透して、ちいさな祈りにも似た時間でした。
接触してはとがめられるような気がしていた一年の心のことを、
もちろんもっと前からのことでもあるけれど、どれも丁寧に取り出されたようでした。

そして、私はとある「彼女」の立場かというと、それは全然分からなくて、
自分一人の中にどの女の人もいて、村の様子を眺めながら、肝心の自分は口をつぐんでいるような気がしました。
今生きている場所がどこなのかも、改めて分からなくなりました。

音楽からも、最初に挨拶をなさった岡田さんからもあたたかいものが伝わってきました。
誠実さのような空気です。
心や温度のことで演劇について話すのにはどういう意味があるか分からないけど、
私は本当に大切な演劇をみたと思います。
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by yukiko_nishii | 2012-04-29 22:07 | ノート | Comments(0)
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